公開日:
2025/6/30
更新日:
2025/12/1
介護保険の対象外となるサービス(保険外サービス)は、判断能力の低下が見られる高齢者が主な利用者となるため、利用者保護の必要性が高まっています。
さらに、保険外サービスには多様なサービスが存在し、内容や価格、品質が異なるため、利用者やその家族にとって適切なサービスを選択することが難しいという点も指摘されています。
そうした中、2025年5月、高齢者向け保険外サービスの振興を目指す事業者団体「介護関連サービス事業協会(CSBA)」は生活支援と配食サービスに関するガイドラインを発表しました。
CSBAの生活支援サービス分科会では、本ガイドラインの目的を以下としています。
・生活支援サービス事業者の適正な事業運営を確保
・利用者が安心してサービスを利用できる環境を整備
・サービス選択時における事業者判断の目安を提供
本ガイドラインには、契約締結からサービス提供、事業者体制に至るまでの留意点が具体的にまとめられています。
特に「生活支援」のパートでは、以下の3点を重視しています。
・事業の安定継続策
・利用者の安全と尊厳の確保
・相談体制の整備
CSBAは、このガイドラインを基準とした新たな認証制度を、2025年7月を目処に開始することを発表しました。
この認証制度は、保険外サービスの質の担保、透明性の確保、信頼性の向上、そして健全な発展を目的としています。
認証を受けた事業者は公表・リスト化され、公式ロゴマーク「100年人生サポート認証」の使用も可能になります。
高齢者人口の増加に伴い、社会保障費は年々増加しています。
一方で、介護報酬の増加は頭打ちになりつつあり、現在の介護保険制度だけでは多様化するニーズに対応しきれなくなっています。
こうした背景から、保険外サービスの重要性は今後さらに高まると見込まれています。
そのため、利用者が安心してサービスを利用できる環境を整備するとともに、サービス選択時における事業者判断の目安を提供することを目的として、本ガイドラインが策定されました。
ここでいう「生活支援サービス」とは、公的な介護保険、医療保険または障害者総合支援法に基づく給付の対象外となるサービスを指します。
具体的なサービス内容の例としては、以下のようなサービスが含まれます。
・会話や見守りなどの交流サービス
・家事や買い物の代行
・外出・通院・入退院時の付き添い
・軽度の身体介護
今後は、認証の対象となる保険外サービス事業者の業種拡大も検討される予定です。
このガイドラインと認証制度を通じて、高齢者やその家族が安心して介護保険外サービスを利用できる環境整備に大きく貢献することが期待されます。

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