公開日:
2025/8/20
更新日:
2026/1/27
超高齢社会の進展に伴い、医療と介護の連携はますます重要性を増しています。厚生労働省が実施する「病床転換助成事業」は、長期療養の適正化と地域医療の提供体制の最適化を目的とした重要な施策の一つで、医療療養病床を介護施設等へ転換する際の整備費用を都道府県が助成するものです。平成20年度に開始されて以来、3度の延長を経て、現在の事業期限は令和7年度末までとなっています。
これまでの事業を通じて、合計で7,465床の病床が転換され、その主な転換先は介護医療院でした。特に、事業開始前に人口あたりの医療療養病床数が多かった地域での活用割合が大きく、成果が認められています。また、地域の患者ニーズの充足や設備・サービスの充実、そして医療機関の経営判断の後押しにも貢献しました。
しかし、課題も指摘されています。令和6年度病床転換病床転換助成事業等に関する実態調査・効果検証等調査研究事業報告書による医療機関に対するアンケート調査では、令和7年度末までに転換予定がない施設が98.6%を占めるなど、今後の活用見込みは限定的です。その理由としては、申請手続きの煩雑さや要する時間などが挙げられています。
病床転換助成事業の議論と並行して、在宅医療や訪問看護の重要性も高まっています。「新たな地域医療構想に関するとりまとめ」では、地域の慢性期医療・在宅医療の需要に対して、療養病床だけでなく、在宅医療や介護施設、高齢者向け住まい等を合わせて活用して行くなど、限りある資源を活用し、増加する在宅医療の需要に応えることの重要性が指摘されています。
また、「地域医療介護総合確保基金(医療分)」の対象事業として、「居宅等における医療の提供に関する事業」があり、その中には、在宅医療の実施に係る拠点の整備や連携体制の確保、在宅医療や訪問看護を担う人材の確保・養成に資する事業が含まれています。「地域医療介護総合確保基金(介護施設等の整備に関する事業分)」では、在宅での療養生活における医療ニーズの増大に対して、訪問看護ステーションの大規模化や、サテライト型事業所設置のための設備費用等に対する支援も行われています。
医療機関のヒアリング調査では、療養病床以外からの転換も助成対象にしてほしいという要望や、介護人材の確保、処遇改善、IT化・DX化に対応できる助成を求める声も上がっています。また、新たな地域医療構想では、2027年度から順次取り組みを開始し、外来・在宅、介護との連携、人材確保等も含めた医療提供体制の実現を目指すことになっています。
病床転換助成事業は一定の成果を上げてきましたが、申請手続きの改善や、地域の実情に応じたより柔軟な支援策が求められています。訪問看護をはじめとする在宅医療の需要も高まっており、これらの分野への支援を強化することも、今後の地域医療を支える鍵となるでしょう。
出典:
第195回社会保障審議会医療保険部会資料「病床転換助成事業について」https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001505994.pdf
「新たな地域医療構想に関するとりまとめ」
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001357306.pdf

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