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【訪問看護】オンコールの業務内容とは|大変?実際の業務は?

【訪問看護】オンコールの業務内容とは|大変?実際の業務は?

公開日:

2024/5/2

更新日:

2026/2/23

ケアチーム編集部

クラウドバックオフィス - 介護請求・レセプト代行サービス「ケアチーム」を提供する株式会社雲紙舎の編集部です。
「ケアチーム」では、医療・介護に携わる皆さまに向けて、SNSでも業務や経営に役立つ情報をタイムリーにお届けしています。

こんにちは!訪問看護のレセプト代行サービス「ケアチーム」の編集部です。

訪問看護におけるオンコールは、利用者の安心と安全を24時間体制で支える重要なサービスです。本記事では、オンコールの定義や目的、具体的な業務内容、そしてオンコール体制の構築方法について詳しく解説します。また、訪問看護師が抱えるオンコール業務のストレスとその対策についても触れ、より良い訪問看護サービスの提供につながる情報をお届けします。

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訪問看護におけるオンコールとは?

訪問看護におけるオンコールは、利用者の急な状態変化や緊急時に24時間対応するサービスです。具体的には、利用者や家族からの相談に電話などで応じることや、状況により自宅へ訪問することなどを指します。

  1. 24時間365日の電話対応

  2. 緊急時の訪問

  3. 医療機関との連携

  4. 精神的サポート

  5. 服薬指導や医療機器の管理

オンコールの時間帯は通常、「平日の夜間(17時〜翌9時頃)」「土日祝日の終日」が一般的です。対応範囲は基本的に契約している利用者全てをカバーしますが、状況に応じて優先順位をつけて対応します。

オンコール体制をしっかり無理なく構築することは、訪問看護サービスの質の向上に大いに役立ちます。

例えば、

- 24時間の安心感が得られる
- 急変時に迅速な対応が可能
- 入院や救急搬送の回避につながる可能性がある
- 在宅療養の継続をサポート

等が挙げられます。オンコール体制は、利用者とその家族に大きな安心感を提供し、在宅での療養生活の質を高めるために重要な役割を果たしています。

オンコールを担当する看護師の役割と責任

オンコールを担当する看護師には、相応の専門性と責任が求められます。主な役割と責任は以下の通りです。

  1. 緊急時の適切な判断

  2. 専門的な医療処置の実施

  3. 心理的サポート

  4. 情報管理と連携

  5. 自己管理

オンコール看護師に求められるスキルには以下のようなものがあります。

- 幅広い医療知識と経験
- 冷静な判断力と迅速な対応能力
- 優れたコミュニケーション能力
- ストレス耐性
- 時間管理能力

です。

オンコール看護師の役割は、単なる緊急対応にとどまらず、利用者とその家族の生活全体を支える重要な存在です。高い専門性と豊富な経験を持ち、常に利用者の立場に立って考え、行動することが求められます。

オンコール業務は看護師以外も対応できる?

オンコール業務が「利用者の急な状態変化や緊急時に24時間対応するサービスであることは、冒頭に申し上げた通りです。実際に、介護保険の緊急時訪問看護加算の算定要件として、「利用者またはその家族等から電話等により看護に関する意見を求められた場合に常時対応できる体制にあること」が求められていますが、同時にこの対応を行うのは「保健師」「看護師」であることも要件として定められています。

では、保健師や看護師でない者はオンコール業務を行えないのかといえば、必ずしもそうとは限りません。

- 看護師等以外の職員が利用者又はその家族等からの電話等による連絡及び相談に対応する際のマニュアルが整備されていること。
- 緊急の訪問看護の必要性の判断を看護師等が速やかに行える連絡体制及び緊急の訪問看護が可能な体制が整備されていること。
- 訪問看護事業所の管理者は、連絡相談を担当する看護師等以外の職員の勤務体制及び勤務状況を明らかにすること。
- 看護師等以外の職員は、電話等により連絡及び相談を受けた際に看護師等へ報告すること。報告を受けた看護師等は、当該報告内容等を訪問看護記録書に記録すること。

以上が整備されていれば、看護師等以外が24時間対応、すなわちオンコール対応を行っても問題はありません。

「マニュアル」には、以下の内容を盛り込む必要があります。

- 相談内容に応じた電話対応の方法及び流れ
- 利用者の体調や看護・ケアの方法など看護に関する意見を求められた場合の看護師等の連絡方法
- 連絡相談に関する記録方法
- 看護師等、および看護師等以外の職員の情報共有方法

基本的には、オンコールを担当する者は「保健師」「看護師」となっておりますが、看護師等以外の勤務状況を明示し、しっかりマニュアルを整備していれば問題はないということになります。こうすることで、オンコール業務における看護師等の負担軽減につながるでしょう。

訪問看護のオンコール対応、具体的な内容とは?

訪問看護のオンコール対応は、利用者からの連絡を受けてから、状況判断、訪問、処置、記録までの一連の流れで構成されています。ここでは、オンコール対応の具体的な流れや、電話対応時の注意点、そして対応後の翌日訪問の重要性について詳しく解説します。

訪問看護のオンコール対応の流れ

  1. 利用者からの連絡受付

    - 24時間対応の専用電話で連絡を受ける

    - 利用者の基本情報(氏名、住所、主な疾患など)を確認

  2. 状況の聞き取りと初期アセスメント

    - 現在の症状や状態を詳しく聞き取る

    - バイタルサインや変化の経過を確認

    - 緊急度の判断

  3. 対応方法の決定

    - 電話での指示で対応可能か、訪問が必要かを判断

    - 必要に応じて主治医や救急医療機関への連絡を検討

  4. 電話での指示または訪問

    - 電話での対応:具体的な処置や対応方法を指示

    - 訪問対応:必要な医療機器や薬剤を準備して訪問

  5. 処置や対応の実施

    - 状態の再評価

    - 必要な医療処置の実施

    - 家族への指導や説明

  6. 記録と報告

    - 対応内容の詳細な記録

    - 主治医や他のスタッフへの報告

  7. フォローアップ

    - 状態の安定を確認

    - 必要に応じて翌日の訪問を計画

「電話対応」は本来、非常に難しいコミュニケーションを伴います。
注意点として以下が挙げられます。

- 落ち着いた態度で丁寧に対応する
- 利用者や家族の不安を軽減するよう心がける
- 症状や状態を具体的に聞き取る
- 判断に迷う場合は、必ず上司や医師に相談する
- 対応内容を必ず記録し、共有する

【適切なコミュニケーション方法】
- 分かりやすい言葉で説明する
- 相手の理解度を確認しながら話を進める
- 共感的な態度で接する
- 必要に応じて、ゆっくりと繰り返し説明する

オンコール対応の流れを理解し、適切なコミュニケーションを心がけることが非常に重要です。

実際のオンコール対応事例

訪問看護におけるオンコールの対応事例をいくつかご紹介します。

- 電話相談による対応
- 連絡者:利用者(訪問看護を行っている80代認知症の女性)の家族
- 主訴:本人より「お腹が少し苦しい」と訴えあり。
- 看護師の対応:頓用の下剤の服用と水分摂取をしていただき、翌日の訪問時間までに排便がない場合は、再度連絡をするよう指示した。
- 緊急訪問による対応
- 連絡者:利用者(排便コントロールに問題がある利用者)の家族
- 主訴:前日から排便がなく腹部膨満の状態となり、本人が苦しがっている。
- 看護師の対応:本人が苦しがっていることから、緊急訪問を敢行。訪問時に摘便を実施し、肛門周辺の硬便を除去した。その後トイレで排便が認められたため、本人の苦痛も落ち着いたため訪問終了。
- 救急搬送による対応
- 連絡者:利用者(高血圧症の既往あり)の家族
- 主訴:食後に入浴を行ったが、嘔吐を繰り返している。表情も青ざめており様子がおかしい。すぐに訪問してほしい。
- 看護師の対応:緊急訪問し、すぐにバイタル測定を行う。BPが200を超えており、訪問時も嘔吐を繰り返すばかりか頭痛・握力の低下も認められ、脳血管疾患の状態が疑われた。主治医に連絡をした上で救急車を要請した。搬送先の病院で緊急入院となるが、迅速な対応も相まって重篤には至らず、2日後に退院することができた。

訪問看護におけるオンコール体制の構築と運用

訪問看護ステーションで効果的なオンコール体制を構築し運用するためには、マニュアルの策定が重要です。マニュアル作成の意義は、以下のようにたくさんあります。

  1. 標準化された対応の確立

  2. 緊急時の迅速な対応

  3. 新人教育のツール

  4. リスク管理

【マニュアル作成のポイント】
- 定期的な見直しと更新を行う
- スタッフの意見を反映させ、使いやすいものにする
- 具体的な事例を多く盛り込み、実践的な内容にする
- 必要に応じて図表やフローチャートを活用し、視覚的に分かりやすくする
- 法令や制度の変更に迅速に対応する

効果的なオンコールマニュアルは、スタッフの不安を軽減し、サービスの質を向上させる重要なツールとなります。定期的な研修や事例検討会と組み合わせることで、より実践的で有効な体制を構築することができます。

訪問看護におけるオンコールの回数や頻度、負担軽減について

オンコールの回数や頻度は、訪問看護ステーションの規模や利用者の状況によって大きく異なります。

【オンコールの実態】
厚生労働省の調査(中医協 令和5年10月20日発)によると、訪問看護ステーションにおいて実際に電話等で相談があった回数は16.7回/月となっています。そのうち、早朝・夜間は7.5回/月、深夜は2.5回/月、休日は6.7回/月となっています。

相談の理由や内容はさまざまです。体調や病状に関する問い合わせが7割を超える一方で、必ずしも緊急性を要しない相談(例:訪問日時の確認・時間変更等)も一定数存在することも事実です。

訪問看護師の人数が少ない事業所では特定のスタッフに集中しがちです。これが常態化していると看護師の負担が増幅し、離職へとつながりかねません。
それでは、オンコール業務の負担をどのように軽減すればよいのでしょうか?

【適切なオンコール体制のあり方】

  1. 利用者のニーズと看護師の負担のバランスを取る

  2. 地域の医療資源や他のサービスとの連携を強化する

  3. スタッフの専門性を高め、効率的な対応ができるようにする

  4. 定期的な評価と改善を行い、持続可能な体制を構築する

  5. 夜間や早朝に出動しなくても済むよう、極力日中のうちに対応するように努力する

オンコール業務は訪問看護の質を左右する重要な要素です。適切な体制構築と運用により、看護師の負担を軽減しつつ、利用者に安心感を提供する高品質なサービスを実現することができます。

訪問看護のオンコール手当の相場は?

訪問看護のオンコール手当は、ステーションにもよりますが、概ね1回あたり1000円~3000円程度といわれています。

この相場については、賛否がわかれるかもしれません。
オンコール業務のほとんどがスタッフの自宅での待機となるため、電話や出動要請がなければ比較的自由に過ごすことができます。しかし電話がかかってくれば対応しなければなりませんし、緊急訪問の要請があれば応じる必要があるため、待機中であっても常に緊張感と隣り合わせになります。そういう状況を鑑みれば、手当ももう少しつけてあげてもよいのではないか、という意見も妥当でしょう。

反面、手当の設定は、ステーションの利益に直結するところもあります。あまりに高額な設定をすることで利益を圧迫してしまってもいけません。反面、待機時間が長くなってしまう場合は考慮する必要があります。その場合は休日に上乗せする等の対応をするステーションもあるようです。また、人員に余裕があるステーションでは、オンコール当番を複数名体制にして負担軽減を行う方法を採るケースもあります。
上手にやりくりをすることで負担軽減をしつつ、オンコール手当を設定するステーションもありますので、参考にしてもよいかもしれません。

訪問看護のオンコール業務は子育てと両立できる?

訪問看護のオンコール業務は病棟における夜勤とは違い、待機・電話相談のみで終わる場合もあり、緊急訪問もさほど多くはないものの、それでも訪問看護師にとって少なからず負担になることは事実です。特に子育て中の看護師はさらに負担が増えるものと考えられます。

では、子育て中の看護師にはオンコールは不可能なのかといえば、必ずしもそうではありません。事前の段取りや周囲の協力は必要ですが、工夫次第で対応は可能です。

子育て中の看護師がオンコールを行うための留意点をご紹介します。

- 子供の預け先を確保しておく
同居する家族がいれば、オンコール業務中に子どもの世話を依頼することはできるでしょう。そうでない場合は、近隣に住む家族に子どもを預けることや、場合によっては保育園や学童保育の延長サービスを利用することも一案です。預け先の選択肢は複数あると安心です。

- 家事をできるだけ事前に済ませておく
オンコールは基本的に毎月のシフトに組み込まれているはずですので、事前にある程度の準備をしておくことが可能です。オンコールの当番日に備え、できる限り食事の作り置きをしておくことは有効でしょう。特に未就学児の子どもがいる場合、早めに食事や入浴を済ませ、寝かしつけておくことも必要かもしれません。そうすることで、家事の心配をすることなくオンコールに備えることが可能になります。
食事の作り置き等は、オンコール当日への備えというよりも「普段からの備え」といってもよいでしょう。簡単にはいかないとは思いますが、普段からの積み重ねによってオンコール当日の不安や負担を軽減することは可能となります。

- 周囲の理解を得ること
訪問看護師がオンコールを行うにあたって、家族の理解は不可決です。同時に、看護師自身の家庭環境について、可能な限り職場に伝えておいて理解を得ることも重要です。例えば、家族の帰りが遅い日はオンコール業務を回避してもらい、シフト調整することも一案です。また、配偶者等にも理解を求め、オンコールのある日は家事を分担できるように話し合うことも非常に重要になります。

決して無理があってはいけません。特に子どもが小さいうちは、オンコール担当も可能な限り減らしてもらうことや、オンコール自体を免除してもらうことも検討しましょう。ステーションに相談すれば、きっと考慮してくれるはずです。ステーション側にも、訪問看護師に身体的・精神的な負担をかけないような配慮が必要なのはいうまでもありません。

訪問看護師が抱えるオンコールのストレスと対策

オンコール業務は、訪問看護師にとって大きなストレス要因となる可能性があります。ここでは、オンコールに関連するストレスの原因や影響、そしてそれらを軽減するための対策について詳しく解説します。訪問看護師の方々のメンタルヘルスケアや、より良い労働環境の整備に役立つ情報を提供します。

訪問看護におけるオンコールのストレスとその原因

オンコールに対する看護師のストレスは、多くの訪問看護師が経験する深刻な問題です。主なストレス要因とその影響には以下が考えられます。

【ストレスの主な原因】

  1. 時間的拘束

  2. 緊急時の判断への不安

  3. 睡眠の質の低下

  4. 業務量の増加

  5. 責任の重さ

  6. 家族生活への影響

  7.  研修や自己研鑽の時間確保の難しさによるキャリア発達の停滞

【ストレスが心身に与える影響】

  1. 身体的影響

    - 慢性的な疲労感

    - 睡眠障害

    - 頭痛や胃腸症状

  2. 精神的影響

    - 不安や焦燥感の増大

    - うつ症状

    - バーンアウト症候群

  3. 仕事への影響

    - モチベーションの低下

    - ミスの増加

    - チームワークの悪化

  4. プライベートへの影響

    - 家族関係の悪化

    - 趣味や余暇活動の減少

    - 社会的孤立

これらのストレス要因は、個人の資質や経験、職場環境によって影響の度合いが異なります。しかし、長期的には訪問看護師の健康や仕事の質に大きな影響を与える可能性があるため、適切な対策が必要です。

訪問看護師のオンコール対応 – ストレスを軽減するために

オンコールにおけるストレス対策として、個人レベルと組織レベルの両面からアプローチすることが重要です。効果的なストレス軽減策をご紹介します。

【個人レベルの対策】

  1. セルフケアの実践

  2. ストレス管理技法の習得

【組織レベルの対策】

  1. 適切な人員配置

    - オンコール担当者の複数配置

    - 経験に応じたローテーション

  2. 労働環境の改善

    - 適切な休憩時間の確保

    - フレックスタイム制の導入

  3. 教育・研修の充実

    - ストレスマネジメント研修の実施

    - シミュレーショントレーニングの導入

  4. サポート体制の構築

    - メンタルヘルス相談窓口の設置

    - ピアサポートグループの形成

  5. ICTの活用

    - 電子カルテシステムの導入

    - オンライン相談システムの活用

  6. 報酬制度の見直し

    - オンコール手当の適正化

    - インセンティブ制度の導入

  7. リスク管理体制の強化

    - マニュアルの整備と定期的な見直し

    - インシデント・アクシデント報告システムの改善

【組織的なサポート体制の重要性】

  1. オープンなコミュニケーション文化の醸成

  2. 定期的なスタッフミーティングの実施

  3. 上司や管理者による定期的な面談

  4. チーム全体でのケース検討会の開催

  5. 外部専門家(臨床心理士など)との連携

これらの対策を総合的に実施することで、訪問看護師のオンコールにおけるストレスを軽減し、より健康的で持続可能な労働環境を整えることができます。個人と組織が協力して取り組むことが、効果的なストレス対策の鍵となります。

オンコールで起きられなかったら?という不安への対策法

訪問看護のオンコールは、その日の営業終了後から翌日の営業開始までが想定されます。
担当になった看護師は、その間に電話や訪問要請があれば対応しなければなりません。

何もなければ仮眠していても問題はないのですが、もし寝入ってしまってコールに気づけなかったらどうしよう、起きられなかったらどうしようと不安を抱える看護師の方も多いことでしょう。

「オンコールで起きられない」ことを防ぐための対策として、以下が挙げられます。

- スマホや携帯電話の充電状況を確認する。
バッテリーが切れていては、そもそも着信しませんので見落とすことになります。十分に充電されているかどうかを確認しましょう。

- スマホ等の着信音を変える。
プライベートで使用している着信音を変更することも有効です。できれば音量を大きくして置き、気づきやすい状況にすることが重要です。バイブレーションも同時に作動するように設定するのも有効です。

- 待機場所(寝る場所)を変える
普段使用している寝室のベッド等と、待機場所(寝る場所)を変更することも一案でしょう。いつもと異なる環境で待機することによって、適度な緊張感をもたらすことができ、着信に気づきやすくなります。

- 「体調管理」に留意する
日々の業務や生活を見直してみましょう。ゆとりのない「きつい」労働環境では疲労が蓄積し、夜間のオンコールに起きられなくなりかねません。前日の深酒や夜更かしなども危険です。オンコール前後もそうですが、普段から体調管理に留意し、無理のない生活を心掛けることが非常に大切です。

オンコールに関するQ&A

Q1:緊急時訪問看護加算の算定要件に、「利用者またはその家族等から電話等により看護に関する意見を求められた場合に常時対応できる体制にあること」とありますが、具体的にどのような体制を指しますか?

A1:緊急時訪問看護加算における「常時対応できる体制」とは、利用者やその家族からの電話等による相談に対して、24時間365日対応できる体制を指します。具体的には、オンコール体制を整備し、保健師または看護師が電話等による相談に対応できる状態であることを意味します。また、必要に応じて緊急訪問看護が可能な体制も含まれます。この体制を整えることで、利用者の急な状態変化や緊急時にも迅速に対応し、安心を提供することができます。

(出典)厚生労働省老健局 介護保険最新情報Vol.1225 令和6年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.1)P23~30
https://www.mhlw.go.jp/content/001227740.pdf


Q2:24時間対応体制加算を算定する場合、オンコール対応は必ず看護師が行う必要はありますか?看護師以外の職員が対応しても良いのでしょうか?

A2:24時間対応体制加算を算定する場合、原則としてオンコール対応は保健師または看護師が行う必要があります。しかし、一定の条件を満たせば、看護師等以外の職員が初期対応を行うことも可能です。具体的には、以下の条件を満たす必要があります。

  • 看護師等以外の職員が利用者またはその家族等からの電話等による連絡及び相談に対応する際のマニュアルが整備されていること。

  • 緊急の訪問看護の必要性の判断を看護師等が速やかに行える連絡体制及び緊急の訪問看護が可能な体制が整備されていること。

  • 訪問看護事業所の管理者は、連絡相談を担当する看護師等以外の職員の勤務体制及び勤務状況を明らかにすること。

  • 看護師等以外の職員は、電話等により連絡及び相談を受けた際に看護師等へ報告すること。報告を受けた看護師等は、当該報告内容等を訪問看護記録書に記録すること。

(出典)厚生労働省 令和6年度診療報酬改定事務連絡「疑義解釈資料(P4~6)」
https://www.mhlw.go.jp/content/001330942.pdf

まとめ

本記事では、訪問看護におけるオンコールの業務内容について詳しく解説しました。訪問看護のオンコールは、利用者とその家族に大きな安心感を提供する一方で、看護師には相応の負担がかかります。適切な体制構築と運用、そして効果的なストレス対策を実施することで、高品質なサービス提供と看護師の健康維持の両立が可能となります。

質の高いオンコールサービスの提供を通じて、患者さんとそのご家族の生活の質向上に貢献していくことが、私たち医療従事者の重要な役割です。そのためにも、本コラムをお役立ていただければ幸いです。

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