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訪問看護師の給料はどれくらい?年収や手取りについて解説!

訪問看護師の給料はどれくらい?年収や手取りについて解説!

公開日:

2025/3/5

更新日:

2026/1/11

ケアチーム編集部

クラウドバックオフィス - 介護請求・レセプト代行サービス「ケアチーム」を提供する株式会社雲紙舎の編集部です。
「ケアチーム」では、医療・介護に携わる皆さまに向けて、SNSでも業務や経営に役立つ情報をタイムリーにお届けしています。

こんにちは!訪問看護のレセプト代行サービス「ケアチーム」の編集部です。

医療現場で重要な役割を担う訪問看護師の給与事情について、詳しく解説します。訪問看護師の平均年収や給与体系、さらには収入アップの方法まで、具体的なデータと実例を交えながら分かりやすく説明していきます。これから訪問看護師を目指す方や、現役の訪問看護師の方々にとって、有益な情報となれば幸いです。

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訪問看護師の給料事情

訪問看護師の給与体系は、一般的な病院勤務の看護師とは異なる特徴があります。基本給に加えて、訪問件数や勤務形態によって様々な手当が付与され、総支給額が決定されます。以下では、具体的な収入額と、それに影響を与える要因について詳しく見ていきましょう。

平均年収、月収、時給は?

訪問看護師の給与水準は、経験や勤務形態によって大きく異なりますが、一般的な水準について具体的なデータを基に説明します。
厚生労働省「令和4年度介護事業経営概況調査結果」によると、全国の訪問看護ステーションで働く看護師の平均月収は約45万2941円、平均年収は543万5421円となっております。この金額は、基本給に各種手当を加えた金額となります。

(出典)厚生労働省「令和4年度介護事業経営概況調査結果(9ページ)」https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/153-1/r04_gaikyoukekka.pdf

月収で見ると、基本給のほか、訪問手当や資格手当、オンコール手当などが追加されます。

パート勤務の看護師について、総務省「令和5年賃金構造基本統計調査 短時間労働者 職種」によると、看護師全体の1時間当たり所定内給与額は1,849円となっております。

(出典)総務省 e-STAT「令和5年賃金構造基本統計調査 短時間労働者 職種」https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001213360&tclass2=000001215891&tclass3=000001215893&stat_infid=000040163860&tclass4val=0

以下は訪問看護師の一般的な収入項目です。

  • 基本給:

      - 職務経験や保有資格により増減

      - 地域による給与差あり

  • 訪問手当:

      - 訪問件数や距離により変動

      - 土日祝日の訪問は割増

  • オンコール手当

勤務形態による給与の違い(常勤・パート・オンコール)

訪問看護師の給与は、勤務形態によって大きく異なります。常勤、パート、オンコール体制それぞれの特徴と収入の違いについて、具体的に解説していきます。各勤務形態には、それぞれメリットとデメリットがあり、自身のライフスタイルに合わせて選択することが重要です。

勤務形態

月収目安

特徴

手当

常勤

28-35万円

安定した収入、福利厚生充実

基本給+各種手当

パート

15-25万円

柔軟な勤務時間、時給制

時給+交通費

オンコール

基本給+手当

緊急時対応、割増手当あり

オンコール手当+深夜手当

この勤務形態の違いは、単に給与面だけでなく、仕事とプライベートのバランスにも大きく影響します。常勤の場合は安定した収入が得られますが、責任も重くなります。一方、パート勤務は時間の融通が利きやすく、家庭との両立がしやすいという特徴があります。また、オンコール体制に参加することで、追加の収入を得ることも可能です。

オンコールについては、こちらで詳しく解説しています。
【訪問看護】オンコールの業務内容とは? |ケアチーム編集部コラム

給与に影響する要因

訪問看護師の給与は、単純な職種や経験年数だけでなく、様々な要因によって決定されます。特に重要なのが、個人のスキルや資格、そして勤務する事業所の特性です。これらの要因を理解することで、より戦略的なキャリアプランを立てることができます。

経験年数、資格、役職

訪問看護師として働く上で、経験年数や保有資格、役職は給与に大きな影響を与える重要な要素となります。特に、専門的な知識や技術を持っていることは、より高い報酬につながります。

要因

給与への影響

年収増加の目安

経験年数(5年以上)

+20-30万円/年

基本給の3-5%増

専門資格保有

+2-4万円/月

年間24-48万円増

管理職位

+5-8万円/月

年間60-96万円増

経験年数が増えるにつれて、基本給は段階的に上昇していきます。また、専門看護師や認定看護師などの資格を取得することで、月額2万円から4万円程度の資格手当が付与されることが一般的です。さらに、主任や管理者といった役職に就くことで、役職手当が追加され、年収を大きく引き上げることが可能になります。

勤務地、事業所規模、経営状況

訪問看護ステーションの所在地や規模、経営状況によっても、給与水準は大きく異なります。都市部と地方では生活費の違いを反映して、給与にも差が生じます。また、事業所の規模や経営状況も重要な要因となります。

大都市圏の訪問看護ステーションでは、地方と比べて20-30%程度給与水準が高くなる傾向にありますが、その分生活費も高くなります。また、事業所の規模によって以下のような違いが見られます。

  • 大規模事業所(利用者数300名/月以上)

      - 経営基盤が安定しており、定期的な昇給が期待できる

      - 福利厚生が充実している傾向にある

  • 中規模事業所(利用者数100-300名/月)

     - 給与水準は標準的だが、柔軟な勤務体制を取りやすい

  • 小規模事業所(利用者数100名/月未満)

     - 基本給は控えめな場合が多いが、実績に応じた還元がある

利用者数が多い事業所は、規模の経済性が働き採算性が高まる傾向があります。しかし、これはあくまで傾向であり、例えば小規模な事業所であっても福利厚生に力を入れるところもたくさんありますので、誤解のないようにしていただければ幸いです。

訪問看護師の待遇面

訪問看護師の収入は、基本給だけでなく、様々な手当や福利厚生によって構成されています。これらの待遇面を総合的に理解することで、実質的な収入や働きやすさを判断することができます。

賞与、昇給、退職金

訪問看護師の年間収入を考える上で、賞与(ボーナス)、昇給、退職金は重要な要素となります。一般的な訪問看護ステーションでは、以下のような運用をされているようです。

賞与は多くの場合、年2回(夏季・冬季)支給され、その額は概ね基本給の2〜4ヶ月分程度となっています。ただし、事業所の業績により変動することがあります。昇給については、年1回の定期昇給に加え、資格取得や役職就任時の昇給機会があります。退職金制度は事業所によって異なりますが、中小企業退職金共済制度(中退共)に加入している事業所も多く見られます。

社会保険、福利厚生、各種手当

訪問看護師の待遇を考える上で、社会保険の加入状況や福利厚生制度、各種手当の存在は重要な検討要素となります。これらは給与明細には直接現れないものの、実質的な待遇を大きく左右します。

項目

内容

備考

社会保険

健康保険、厚生年金、雇用保険

常勤は全て完備

福利厚生

研修制度、育児支援、資格取得支援

事業所により異なる

各種手当

通勤手当、住宅手当、家族手当

基本給に上乗せ

特に重要な手当としては以下が挙げられます。

  • オンコール手当:1回あたり1,000円~3,000円

     - 待機時間や対応内容により変動

     - 深夜帯は割増率が適用

  • 訪問手当:1件あたり300円~1,000円

     - 距離や時間帯により変動

     - 特定の医療処置がある場合は追加

病院勤務と訪問看護師の給与比較

病院勤務と訪問看護では、勤務形態や責任の範囲が大きく異なるため、給与体系にも特徴的な違いが見られます。それぞれの特徴を理解することで、自分のライフスタイルや キャリアゴールに合った働き方を選択することができます。

メリット:夜勤なし、残業少なめ、オンコール手当

訪問看護師の給与面でのメリットは、夜勤がないことによる身体的負担の軽減と、比較的規則正しい勤務時間にあります。具体的な収入面での優位性について解説していきます。

項目

訪問看護

病院勤務

差額(月額)

基本勤務時間

8:30-17:30

三交代制

-

夜勤手当

なし(オンコール有)

1回5,000-8,000円

-2-4万円

オンコール手当

1回1,000-3,000円

なし

+1-3万円

残業時間

月10時間程度

月20-30時間

-1-2万円

訪問看護の場合、夜勤がない分だけ基本給は病院勤務より低めに設定されていますが、以下のような利点があります。

  • ワークライフバランスの確保

     - 規則正しい生活リズムを保てる

     - 家庭との両立がしやすい

  • 身体的負担の軽減

     - 夜勤による生活リズムの乱れがない

     - 疲労の蓄積が少ない

デメリット:基本給が低い、昇給率が低い

訪問看護師の給与面でのデメリットとしては、病院勤務と比較して基本給が低めに設定されていることや、昇給率が緩やかである点が挙げられます。この状況について、具体的なデータを基に説明します。

病院勤務と比較した場合の主な違いは以下の通りです。

  • 基本給の差:月額2-4万円程度低い

     - 夜勤手当がない分を考慮した設定

     - 地域や事業所による差が大きい

  • 昇給率:年率1-2%程度

     - 病院の平均昇給率(2-3%)より低め

     - 経験年数による昇給幅が小さい

訪問看護師の年収アップのために

訪問看護師として、より高い収入を得るためには、計画的なキャリア形成と専門性の向上が重要です。ここでは、具体的な年収アップの方策について、実践的なアドバイスを提供します。

専門性を高める、資格取得

訪問看護師として、専門性を高めることは収入アップに直結します。特に在宅サービスの場合は褥瘡の管理や疼痛管理などのニーズが高く、このようなニーズに対応できる専門的資格を取得していると、即座に給与に反映されやすくなります。

資格名

取得による収入増

必要期間

専門看護師

+3-5万円/月

2-3年

認定看護師

+2-3万円/月

1年

特定行為研修修了

+2-4万円/月

6ヶ月-2年

専門性を高めることで得られるメリットは以下の通りです。

  • 直接的な収入増

     - 資格手当の付与

     - 専門性を活かした業務の拡大

  • 間接的なメリット

     - キャリアアップの機会増加

     - 転職時の交渉力向上

管理職へのキャリアアップ

訪問看護ステーションでの管理職ポジションは、収入面での大きな飛躍をもたらす機会となります。管理職として必要なスキルと、そこに至るまでのキャリアパスについて詳しく説明します。

管理職になることで、基本給に加えて役職手当が付与され、年収は大きく上昇します。一般的な管理職の収入構造は以下のようになっています。

  • 管理者(所長)ポジション
     - 基本給:+5-8万円/月の増額

     - 役職手当:3-5万円/月

     - 業績連動賞与:年間0.5-2ヶ月分追加

管理職を目指す上で重要となるスキルと経験は以下の通りです。

  • 臨床経験:5年以上が望ましい

     - 様々な症例への対応経験

     - チームマネジメントの実績

  • 経営的視点の習得

     - 収支管理の基礎知識

     - 人材育成のスキル

経営状況の良い事業所を選ぶ

訪問看護師の収入は、所属する事業所の経営状況に大きく左右されます。より良い待遇を得るためには、事業所選びの段階で以下のようなポイントを確認することが重要です。

安定した経営基盤を持つ事業所の特徴として、以下のような要素が挙げられます。

  • 利用者数と稼働率
     - 月間訪問件数が安定している

     - スタッフ一人あたりの負担が適切

  • 人材育成への投資

     - 研修制度が充実している

     - キャリアアッププランが明確

ステーションのホームページなどでは、なかなか垣間見ることができない情報も多いですが、例えば利用者数や訪問件数、スタッフ在籍数などについては「介護サービス情報公表システム」などである程度情報収集することは可能です。
また、2024年介護報酬改定により、事業所の経営状況(財務状況など)を公開することが義務化されておりますので、これらを活用するのもよいでしょう。

(出典)
厚生労働省「介護サービス情報公表システム」
https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/

厚生労働省「介護サービス事業者経営情報データベースシステム」
https://www.mhlw.go.jp/stf/tyousa-bunseki.html

訪問看護ステーションの採用担当者様へ

優秀な人材の確保と定着は、訪問看護ステーションの運営において重要な課題です。ここでは、効果的な人材確保と待遇改善のための具体的な方策について解説します。

加算の積極算定で給与アップ

介護・医療保険とも、算定できる加算を積極的に算定することにより、給与アップの減資を得ることができます。また、医療保険の「訪問看護ベースアップ評価料」などを効果的に活用することで、スタッフの給与水準を向上させることができます。

求職者への効果的なアピール方法

優秀な人材を確保するためには、事業所の魅力を効果的に伝えることが重要です。給与面だけでなく、総合的な待遇や働きやすさをアピールすることで、より多くの求職者の関心を集めることができます。

アピールポイント

具体的な内容

効果

給与制度

明確な昇給基準、実績還元

将来の収入見通しが立てやすい

研修制度

スキルアップ支援、資格取得補助

キャリア形成への期待感

働き方

フレックス制度、有給取得推進

ワークライフバランスの実現

働きやすい環境づくりで人材定着

スタッフの定着率を高めるためには、給与面での待遇改善に加えて、働きやすい職場環境の整備が不可欠です。具体的な施策とその効果について説明します。

効果的な職場環境改善のポイントは以下の通りです。

  • コミュニケーション体制の整備

     - 定期的な面談の実施

     - チーム内の情報共有促進

  • 業務効率化の推進

     - ICT活用による事務作業の軽減

     - 効率的な訪問ルートの設定

まとめ

訪問看護師の給与は、様々な要因によって決定され、個人のキャリアプランや働き方の選択によって大きく変動します。自身の目標やライフスタイルに合わせた働き方を選択し、計画的なキャリア形成を行うことで、着実な収入アップを実現することができます。

給与面での向上を目指す上で、重要なポイントは以下の通りです。

  • 専門性の向上と資格取得

     - 計画的なスキルアップ

     - 継続的な学習

  • キャリアパスの明確化

     - 目標設定と実現計画の策定

     - 定期的な見直しと調整

これらの情報を参考に、自身のキャリアプランを立て、より充実した訪問看護師としての働き方を実現していただければと思います。そして訪問看護ステーションにおかれましても、訪問看護師に評価されるような事業運営を目指していただければ幸いです。

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